ある内科医の思いついた時に書く日記

ある中堅内科医のブログです。日々気づいた事を思いついた時に書こうと思います。

池袋の惨劇

本日87歳の高齢者が31歳の女性とその子供さん(3歳)を跳ねた痛ましい事故が起きた。僕も4歳と2歳の子供がいるが、そんな子をもつ親としては何とも言えない気持ちになった。これから希望に満ちた未来があっただろう。残された家族はこれからどう過ごせばいいのだろうか。

 

犯人は杖歩行であったらしい。それで移動の為、車を使っていたようだ。確かに気持ちは分からないでもない。しかし事件は池袋で起きている。辺鄙な田舎ではない。

田舎であればバスといった公共機関もないだろうし、タクシーもなかなか使えず、不便なので車を使う事はあるかもしれない。都会であればバスやタクシーなどで良かったのではないか?そこまで運転してでかける必要もあったのだろうか・・・

 

今後はますます高齢化社会となると思うし、対策を考えないとますますこのような悲劇が起こるだろう。

運転するのに年齢制限も必要かもしれないが、高齢でも全く認知症でない人もいる。

そこが難しいとこだ。

また、免許更新後も次の免許更新まで長ければ危ないだろう。数年、数ヶ月で認知症が進む人もいるかもしれない。小さい脳梗塞も影響したりする場合もあるだろう。

やはり家族の助言が必要だ。以前の日本のように子供、親、祖父母など何世代も一緒に住んでいた時代はよかっただろう。運転も家族の他の人がしてあげればよかった。しかし核家族の社会では助けてくれる家族がいない。

 家族も連帯責任など法整備が必要なのかもしれない。